中1レベルの英語で生活できるの? USポートランド滞在編
中1レベルの英語で生活できるの?
前回の記事から引き続きTJです。
前にも書きましたが、私はほとんど英語を話せません。「恥ずかしいので書きたくない」と言ったのですが、弊社COOから「それが面白いんじゃん」の一言でこのブログに露呈させなければいけなくなりました…。
アメリカに短期滞在するまで SVOC の各文型も忘れて、単語も1,000文字程度と本当に中学生レベルの英語力なのですが、結論から言ってしまえば生活はできます。最終的には笑顔!何を言っているかがわからなければ、「NO!」と答えればいいと思います。
ただ、初めて話す人との会話がまったく聞き取れない事に気づきました。簡単な英語の文章なら読めるので大丈夫であろうと高を括っていたのですが、もうマジでわからない。「本間選手かな?」というぐらいに聞き取れません。
私たちが映画やドラマでよく聞く英語は、役者が訓練をして聞き取りやすく発音してるわけで、言ってみれば綺麗にデザインされた英会話です。現地に来ると何も保護されていない抜き身の英語が向けられます、真剣の英語が自分に襲ってくる恐怖がそこにありました。
そんな時は焦らず落ち着いて魔法の言葉「I study English!」を唱えると、みんな生暖かい目になり、聞き取りやすくハッキリと発音してくれます。ありがとう、ほんと。
日本の英語教育では会話が成り立たない
日本語は前後の文脈で成り立つ会話です。丁度よいタイミングで適切な単語を発すればその場で笑いが取れたり、「おっ?コイツはわかっているな!出世だ!ガハハッ 」となるのですが。アメリカは移民の国なので、「誰」が「どうした」と主語と動詞を言わないとまったく伝わりません。明瞭さを必要とする言語なのですね。
私の中学時代の教科書に載っていた英会話でBobというキャラクターが、
How many bananas do you have?
と尋ねるシーンがありました。
もちろん意味も通じるし、基本的文法は間違っていないのですが、このフレーズを知っていても何も意味がありません、ちょうどよくバナナを持っている人はほとんどいません。
A: How are you?
B: I’m fine Thank you and you?
A: Oh,I’m fine Thank you.
なども教科書の最初に載っていましたが、もちろん使いません。
fine は比較的強い言葉で上から目線なのであまり使わないほうが良いと、現地に来て初めて知りました。
あせってしまった私はこういうものを見て勉強をしています
「どうにかなる!」と勘違いしていた私は、色々と勉強せざるをえなくなりました。英単語の勉強は専用アプリが色々とあり、時間の空いた時に少しずつ学びました。
その他のおすすめしたい勉強法を以下に記します。
大型書店平積みしていました。解説が非常にわかりやすく中学で習う英文法なので難しくないのでとっつきやすい本です。継続できれば英語習得が可能でしょう!
Portlandを舞台にしたコメディです。友人から教わったのですが、「コレをみるとこの土地の人のことが大体わかる」とのことです。内容は地元のことを馬鹿ににしつつもみんなコレに共感しているのだとか、あるあるネタの勉強です。
人は動揺した時に安易な方向に逃げます。これは寝る前に聴いて睡眠学習に使っています、声優さんの声がかわいかったり、思わぬ流れがあったりして意外と楽しいです。
机の勉強だけではモチベーションは継続できません、何か報酬がなければ人は動かないものです。私がいま観ているのは、Netflixオリジナル作品の「トラベラーズ」。アメリカドラマは日本でも観ている人はたくさんいると思いますが、私は英語の字幕で見ています。なにより耳を慣れさせるのが大切です。こちらのドラマは最初の一話に予算を莫大にかけているのか、CGではない本物のモブや様々なロケ地で撮影されていて、「うわぁ…贅沢」と映像を観ているだけでも楽しいです。
一番言葉の壁を感じたのは
日本で数回会ったことのあるアメリカ人のキュレーターがPortland に住んでいるので、「一緒に遊ぼう」というメッセージを送りました。滞在している証拠のために住所も一緒に送りましたが、既読のままずっとスルーされていました。
どういう状況かわからず友人にメッセージのやり取りをみせると、「Let’s play」は性的な誘いの意味合いが強いから勘繰られたんじゃないか?ということでした。
とつぜん観光に来た知人が住んでいる住所を晒して、「Let’s play(ヤラないか?)」だとそりゃあダメですよね(笑)。コイツは危ないと思われてしまったようなので、なんとか誤解を解くためにその友人に説明したのですが、「OK、お前が泥酔してシミーズを着けてる写真が手元にあるから送っておく」と言われたまま、結局先方からの連絡はありませんでした。
危機的状況で脳を活性化
英語ができれば仕事の幅が飛躍的に伸びます。ですが、仕事に限らず英語を身に着けたほうがより人生を楽しく生きていけるのではないか?と最近考えるようになりました。逃げられない状況になれば人はどにかするものです。英語圏に来てしまえば必然的に勉強しなければいけません。
なので、その後にどうやって継続させていくのかが重要になってくると思います。定期的に英語を話さなければいけない環境を作ることが重要だと思います。
TOMの日本オフィスには様々な国のスタッフたちが働いています、このような環境で働くことが、継続的に英語の勉強を可能とするのだと思いました。
Portlandにも日本人は多数住んでいて、日本人コミニティも存在します。最初にそういう所に行くと安心してしまい、せっかくアメリカに来たのに英語を使う事を怠ってしまいがちです。
私は到着した初日に日本人の友人と一緒に飲んでいて、日本語ラップの伝説である「さんぴんキャンプ※1」のDVDを流し、「証言」を聴いている時に(ここは本当にアメリカなのだろうか…)と不安にかられてしまいました。結局どの国に行っても日本人と話していたら日本と変わらないのだなぁ…と実感しました。
ちゃんと英語を喋れるようになってから、横の繋がりを求めて日本人と仲良くなったらいいと思います。
短期滞在で英語力は上達するの?
残念ながら答えは「No」です。
アメリカに来たからといって自然に英語力が伸びることはありません。当たり前ですがやった分でしか人は成長できませんから。
ただ、滞在期間中、後半の方はいくぶん聞き取れてコミニケーションが取れていたという自覚はありました。それは耳が慣れたといよりも、英語に対する恐怖心が無くなったのだと思います。
このまま勉強を続けて英語を浴び続ければ話すことが可能になるのではないか?という方向性はわかりました。あとは上に書いたようにどうやってその状況を継続させるか?が重要になってくると思います。
TOMではともにオタク文化を世界に発信するメンバーを募集しています。興味を持たれた方は気軽に話を聞きにきてください。絶賛メンバー募集中です!
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※1 さんピンCAMP(さんぴんキャンプ、THUMPIN’ CAMP)は、1996年7月7日に日比谷野外音楽堂で開催されたヒップホップイベント。提唱者のECD)を始め、YOU THE ROCK★、LAMP EYE、ZEEBRA(キングギドラ)、RHYMESTER、DEV LARGE(BUDDHA BRAND)、SHAKKAZOMBIE、SOUL SCREAM等の日本のヒップホップアーティストが多数集結した。(出典「wikipedia」より)