フルリモートワーク対応企業 〜 Tokyo Otaku Mode エンジニアのリモートワーク遍歴

ごきげんよう。Tokyo Otaku Mode Inc. で Engineering Manager やってます重岡です。

弊社では、2018年から全社的にリモートワーク制度が導入され、エンジニアはフルリモートワーク制度を利用できるようになっています。本記事では弊社のリモートワークの歴史を振り返りながら、フルリモートワークが導入されるに至った経緯をご紹介します。

創業前のリモートワーク

弊社 Tokyo Otaku Mode Inc. (以下、TOM) は、創業から法人設立までの約1年間は社会人草ベンチャーの期間がありました。

サークル活動として始まり、メンバーが増えた
僕らがTokyo Otaku Modeを立ち上げた当時、”週末起業”という言葉が話題になっていたんです。これはある種の副業ですが、僕らの場合は副業でもなかったんです。会社にもしていなかったので、一種の部活とかサークルのように活動していました。皆普通に会社に行き、終わった後に集まって活動していたので、社会人のアマチュアバンドみたいな感じですよね。

引用元: 世界1900万人を魅了する、Tokyo Otaku Modeの成長の軌跡 | 500 Startups Japan

2011年頃の創業前期は、みんな本業があったのでミーティングの時間は平日夜や週末におこなっていました。そういう背景もあり、メンバーは自宅やカフェから Skype や Google ハングアウトでビデオミーティングに参加して、当初からリモートワークが行われていました。

創業期のリモートワーク

法人設立は 2012年4月 に 500 Startups に入るタイミングでした。当時は 500 Startups のアクセラレータープログラムで3ヶ月間、創業メンバーの半数はアメリカのシリコンバレーに、半数は日本にいるという期間がありました。

創業期に、アメリカと日本の時差かつ地理的にリモートワークという環境が当たり前の状態で仕事をしていたので、リモートワークする土壌はこの当時に完成していたのではと思いました。

オフィス1拠点期のリモートワーク

その後、オフィスが1拠点の時期が1〜2年ほどありました。

当時の開発組織の話でいうと、その当時にリモートワークを試験的に導入したことがありました。しかし、当時はプロダクト成長フェーズであり、事業サイドから「オフィスに居てほしい」という強い要望があり、エンジニア社員はリモートワークは基本禁止となった経緯があります。これは、会社やプロダクト開発のフェーズとしては仕方ない部分ではありました。

一方、当時は業務委託契約でエンジニア最大8名ぐらいに関わってもらっていました。エンジニア社員は東京オフィスへ出社しているけど、業務委託のエンジニアは日本全国各地からリモートワークしてるという点で、開発組織内だけでは部分的にリモートワークしていることはありました。

オフィス多拠点期のリモートワーク

東京オフィス、舞浜倉庫、ポートランドオフィス兼倉庫の3拠点体制が、日々拠点間でのやり取りが発生するので物理的に自然とリモートワークすることになっていました。また、日本とポートランド(アメリカ)では時差が 16、17時間も発生するので、非同期コミュニケーションでも円滑に開発できるように取り組んできました。
拠点間ではリモートワークしているけど、基本的には各拠点へ出社義務が発生しており、止むを得ない事情があるときのみリモートワークが許可されていました。

フルリモートワーク前提でエンジニアがジョイン

当時、京都在住のエンジニア @naoina から応募があり、初めてフルリモートワークのエンジニアが社員としてジョインしたのが 2014年末頃でした。

未だ他のエンジニアは日常的にリモートワークしていなかったので、数年後 Sprint Retrospective (振り返り会) で有り難いお言葉をいただいたことはよく覚えております。

advice by naoina

出産後のリモートワーク

詳しくは過去記事 産休・育休を経験して得た知見と、わかったうちの会社の良いところ108 | Tokyo Otaku Mode Blog で紹介されてますが、出産後にフルリモートワークで仕事復帰というパターンもありました。

全社的にリモートワーク制度導入

前提として、2018年前半に Tech Lead @pchw が リモートワークについて | Tokyo Otaku Mode Blog という記事で、

各自判断でリモートワークを行っています.

と書いてましたが、その後、会社として公式的にリモートワーク制度導入のアナウンスがされました。余談ですが、Tech Lead はこのタイミングで東京から札幌へ移住して、現在もフルリモートワークで働いています。

厚生労働省の掲げる「働き方改革」の実現に向けて の一環で、弊社では 2018年秋頃から「オフィス出社型」と「リモートワーク型」という2通りの働き方を選択できるようになりました。この制度は、エンジニアやデザイナーだけでなく、全職種で選択できます。但し、営業職は基本的にオフィス出社できるように関東近郊に住む必要がありますが、社外の方と打合せが無い日などに自宅からリモートワークするということは気軽におこなっているようです。

おわりに

先日、リモートワーク対応企業をまとめている GitHub repository を見つけたので TOM も掲載してもらいました。リモートワーク導入企業は Pull Request 送ってみると良いんじゃないでしょうか。

remote-in-japan

というわけで、フルリモートワークしたいエンジニアの皆さま、絶賛採用中ですので興味ある方はぜひご応募ください。

参考情報

過去にリモートワークを題材にした記事 をいくつか書いてるので、よろしければこちらもお読みください。