皆様、はじめまして、 東京の青い青い空の下で、Tokyo Otaku Mode（以下TOM）という会社で、一生懸命（？）働いてる外国人エンジニアアレックスです。時々1500万の男と呼ばれますけど、まぁ、いいです。叶えられなかった1500万でした。

ちなみに「1500万の男」をググったら、こんなものが出ます。

なるほどですね。

超怠け者なので、昨年から入社一年間もブログを書いてなかったが、僕のターンがついに来てしまいました。俺のターン、ドロー！行けー！ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン！

はい、恐らくもう気付いて頂きましたが、僕の日本語が割りと下手なので、間違いだらけでも、ちょっとだけ我慢して頂ければとちょっとだけ嬉しいです。

で、遊戯王についてもっと喋れますけど、そろそろ本題に入りましょうか？

(本記事の中の写真は大体マイ・ベリー・グッド・センスでpexelから適当に選んでます。)

本日は、四月に鎌倉で行ったTOMの開発チーム合宿でやりましたGoogle Analytics（以下GA）のEnhanced Ecommerceについて語ります。日本語の公式名前は拡張eコマース（以下拡張EC）です。個人的に名前は全然かっこよくないですけど、まぁ、行きましょうか。

目次

• 拡張ECの紹介
  • 拡張ECとはなんでしょうか？
  • EC V.S. 拡張EC
• 実装について
• ショッピング行動の分析
• 俺の6月のおすすめの映画

拡張ECとは一体なんでしょうか？

2014年に、GAのEC関連機能が完全にリメイクされました。この新しいECの名は、拡・張・E・Cです。拡張ECを使うため、Universal GAを導入する必要があります。導入したくないなら、残念ですが、今までの一般ECを使い続けるしかないです。

つまり、今までの一般ピープルでいいなら、一般ピープルと付き合って続いてもいいですけど、レベルアップの石原さとみが好きな方は、是非グーグル社がめちゃくちゃ頑張って作った拡張ECを使ってください。

いや、選ぶなら、石原さとみでしょ。多分。

で、拡張ECと一般ECとはどう違いますか？

そうですね。上の例え話だと、ちょっとわけわからないと思いますよね。

一般	拡張
ピカチュウ	ウォーグレイモン

こんな感じはどうですね。つまり、両方のできる技が格が違いが凄まじいです。でも、ピカチュウの方がいいと思う人もいるのでしょう！

一般	拡張

項目の数だけ見でも、拡張ECが一般ECの倍返しですね。

TOMで使ってた一般ECは主に商品の決済などを使いましたが、拡張ECだとそれだけでなく、こんなこともできます：

• フル・ショッピング・サイクルの分析
  • フル・ショッピング・サイクル：広告や商品を見る -> 商品をクリックする -> カートに入れる -> 決済を始める -> 決済を完成する -> 返金する
  • ステップごとの離脱率
• 商品や商品リストやプロモーションの分析
  • 見られてる商品
  • 放棄されてる商品
  • CVRが高い
• 豊富なメタデータで商品やユーザーを様々な方法で絞り込める
  • カテゴリの上に、ブランドとバリエーションも追加されました

実装について

Universal Analyticsの導入

TOMで結構データの分析を重視してますから、今までGAをたくさん使っていました。
Universal GAを導入するために、たくさんのファイルを変更する必要があります。コンフリクトを防ぐために、合宿の間にやったら一番効率的ですね。（さすがCTO判断。）

Universal GA入れ替えのプルリクエストがこんな感じでした。

具体的な導入方法はこちらを参照してください。

GA管理画面で拡張ECを有効にする

TOMの各チームは毎日GAを見ているため、今までの一般ECの計算を影響せずに、新しい拡張ECを入れたいです。ただし、一般ECと拡張ECは同じプロパティで併存できません。

なので、新しい拡張EC専用のプロパティを作って、そこだけで拡張ECを有効にしました。

そして、コードの中でもう一つのトラッカーを作ります。

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// 一般EC用トラッカー
ga('create', '#{conf.ga.account}', {
    cookieDomain: 'otakumode.com',
    legacyCookieDomain: 'otakumode.com'
});
// 新規コード
// 拡張EC用トラッカー
ga('create', '#{conf.ga.ecommerce}',  {
    cookieDomain: 'otakumode.com',
    legacyCookieDomain: 'otakumode.com',
    name: 'ecTracker'
});
// 拡張EC awww yeahh!!
ga('ecTracker.require', 'ec');

これで、拡張ECの準備作業が終わりました。

拡張ECの商品アクションイベント

拡張eコマースが様々な機能がありますけど、一番良さそうな機能が「ショッピング解析」なので、それについてアクションを追加しました。

アクションを追加する方法

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// 商品データの追加
ga('ecTracker.ec:addProduct',{
    id: '46494649',
    name: 'ブルーアイズ・カオス・TOM・ドラゴン',
    category: 'おもちゃ',
    price: '29.99', // 本当はプライスレスやけど
    quantity: 2,
    brand: 'TOM',
    variant: 'blue',
    coupon: 'TOM_BLOG_2016'
});
// アクションの指定
ga('ec:setAction','checkout', {
    'step': 1,
    'option': 'Visa'
});

他のアクションも大体こんな感じです。ただし、setAction だけでaddProductのイベントが飛べないです。まぁ、 set ですからね。documentationに記載してなかったですが、最後に、イベントを送る必要があります。

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// イベントの発射！！！
ga('ecTracker.send', 'event', 'Ecommerce', 'addProduct', {'nonInteraction': true});

上のアクションを実装してから、色んな機能を使えますが、中に一番気にいるのがこちらです！

Shopping Behavior Analysis / Abandonments

素晴らしい！

ショッピング行動

ショッピング行動が結構わかりやすいですけど、赤い矢印の下のものを紹介したいです。

放棄行動

• ショッピングアクティビテ…: サイトに来てニュースなどを見たりして、ショッピングしなかった人。
• カートヘの追加なし: 商品を見て頂いたけど、カートに追加しなかった人。
• カートの放棄: 商品を追加してくれたけど、買わなかった人。
• チェックアウトの放棄: 決済を始めたけど、買わなかった人。

ちなみに、拡張ECを追加してから思ったのは、TOMのカートの放棄率とチェックアウトの放棄率が思ったよりも高いですね。もうカートを入れてくれたのに、なぜうちの大切な売上に貢献してくれへん！？

ちなみにちなみに、カートの放棄について、ここの2012年のアメリカ調査による、一番の原因が「想定していなかった費用が出た」らしいです。へぇー、そういえば、世界各地に配送するため、TOMの配送料が高いですね。海外配送の中では高くはないけど、ローカル配送に慣れたユーザーから見れば高いです。まぁ、つまり、高くないのに高いです。チェックアウトの放棄がすっごく悪いのでカートの前に配送料の透明化をしたほうがいいかもしれません。

要は、拡張ECを実装すれば、↑こんなことをすぐにわかります！

ちなみにちなみにちなみにちなみに、ショッピングアクティビテ...のところはHTML elementを調べてみました。日本語が難しい！GAはやっぱり英語で見た方がいいと思います。（ついでにTOEICの練習ができるし、一石数鳥やん！）

ちなみに、今回特に感じたのは、とにかくGA Debuggerが便利です。

ちなみにが多かったし、いかがでしょうでしたか？

最後に、どうでもいいことですけど、今に一番期待してる映画は今日上映する『10 クロバーフィールド・レーン』です。日本はめっちゃくちゃ遅いですね。おおおおおおおおおおお！楽しみ楽しみ。

まとめ

拡張ECを使えば、貴社のユーザーのショッピング行動を以前よりもっと簡単に把握できます。放棄行動の分析を見れば、強化の方向を決めやすくなって、とにかく素晴らしい！そして、頭がちょっと変な外人エンジニアからの6月の映画おすすめ：『10 クロバーフィールド・レーン』。

まぁ、以上でございます。

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