オタク文化を世界に発信するTokyo Otaku Modeのエンジニアはオタクなのか? 現役メンバーインタビュー エンジニア編
こんにちは、Tokyo Otaku Mode(以下TOM)の越境ECの商品管理を行っている國米です。今回は、TOMの越境ECシステムを支えるエンジニアのインタビューをお送りします。越境ECシステム、開発の要となる2名のメンバーに来ていただきました。
TOMのエンジニアはどんなことをやっているのか、どんな経歴なのか、そしてオタクなのか?みなさんが気になることを聞いてみました。
今回インタビューをお願いした榛葉さん(左)と重岡さん(右)
--まず自己紹介をお願いします!
重岡 重岡(シゲオカ)、30歳です。システム開発部、通称Devチームに所属しています。最近、第一子(娘)が産まれました。超かわいいです。
榛葉 榛葉(シンバ)と言います。年齢は28歳で、TOMの同じくDevチームに所属しています。アニメが好きです。
--普段はなんて呼ばれているんですか?
重岡 「シゲ」です。
榛葉 名字が珍しいので、普段は「シンバ」や「シンディ」と呼ばれています。
--どこかのライオンの映画思い出しますね!(笑)
榛葉 ライオンの映画、よく言われます(笑)「シンバ」はスワヒリ語でライオンという意味らしく、あのキャラの名前はそこから来たのかなと思います。
--では、次にこれまでのエンジニアとしての経歴について簡単に教えてください。
榛葉 経歴としては、前職に新卒で入社して、そこでは約3年ほど企業のブランドサイトやキャンペーンサイトのサーバサイドを担当していました。その後、TOMに入社しました。エンジニアとしてはもうすぐ5年になります。
重岡 前職は、受託開発会社で2年間サーバーサイドエンジニア働いてました。その後、TOMに転職してもうすぐ5年経ちます。
--使用言語は何ですか?今の業務で使うものと、これまで使ったことがあるものを教えてください。
榛葉 今の仕事ではCoffeeScriptでNode.jsのアプリケーションを作っています。前職ではPHPとRubyを主に使用していました。学生の頃は、「ハッカーと画家」などを読んでLispに興味を持ち、SchemeやClojureを使ったり、Google App Engineを使うためにPythonを勉強したりしましたが、どれも簡単なスクリプトを書く程度で疎遠になりました。
重岡 前職では PHP、Ruby などを使ってました。あとTOMでアプリ開発をしていた頃に Objective-C、Java を使ったりもしてます。今は榛葉さんと同じで Node.js がメインですね。
--「ハッカーと画家」は重岡さんも読まれたのですか?
重岡 「ハッカーと画家」はエンジニアになった直後に、先輩から実務経験を2年ぐらい積んでから読むべき、と言われていました。なので、読んでなくて、未だに読んでいません(笑)新入社員にこれを読め!と勧めるのはちょっと、、という風潮もありますしね。
--なるほどです。TOM入社のきっかけはなんですか?
重岡 前職で働いているときに安宅さん(弊社 COO)が主催する、「パパパパ開発合宿」というイベントに参加してて、そこ経由で誘われて今に至るという感じです。当時は、前職の仕事をしつつ、平日の夜や週末にボランティア的にコミットしてました。まだ法人化もされてなかったと思います。
榛葉 以前TOMで、「シドニアの騎士」というアニメの劇場版先行上映会というイベントをやっていて、それに参加したのがきっかけです。Twitterか何かでイベントについて共有されていたのを見て知ったんです。それ以前からTechCrunchなどのニュースサイトでTOMのことは知っていて、TOMにも興味あるし、「シドニアの騎士」にも興味あるから行ってみようかなと思い参加しました。
「シドニアの騎士」を観に来た約2年前の榛葉さん、最前列に鎮座。
重岡 実は、このイベントは僕が応募者の管理をしていたんですよ。募集の際にイベントを簡単に作れるWebサービスを利用していたのですが、抽選と言いつつ参加者を任意で選べるような機能があったのですね。ただ、初めて使ったのでうまく使いこなせなくて、ボタンを押し間違えたら完全にランダムになってしまって(笑)榛葉さんはプロフィールを見て、ぜひお会いしてみたかったのでラッキーでした。
榛葉 そうだったんですか!運が良かったです(笑)
--まさかの(笑)ランダムで人生が大きく変わりましたね。個人で作っていた(もしくは作っている)サービスとかもあったりするんですか?
榛葉 今は「Annict (アニクト)」というWebサービスを作っています。これは自分が見たアニメを記録するサービスで、公開してからもうすぐ3年になります。今はMAU(月間アクティブユーザー)は15,000人ほどです。じわじわと利用者が増えていて、とてもありがたいです。
--Annict、アニメ視聴記録サービスとして有名ですよね。私も使ったことあります。
重岡 僕は昔いくつか開発してたんですが、今は継続して運用してるのは個人の技術ブログですね。Google検索してぱっとわからなかったTips的なことをまとめてます。たまに分からないことをGoogleで調べて、自分の技術ブログがヒットすると、「あー、そういえば昔この記事書いたなー。書き残しててよかったなー」ってなんか得した気分になりますね。
しっかりしたサービスを継続して開発・運用してる榛葉さんはすごいなーと関心しますね。
榛葉 仕事で技術的にわからないことがありググったときにシゲさんのブログ記事がヒットすることがあって、毎回助けられています(笑)
--突然ですが、Tokyo Otaku Modeで働いているあなたはオタクですか? 何オタク?
榛葉 アニメと聖地巡礼オタクです。ただ、オタクというほど詳しかったり色々な場所を行ったりはしていなくて、マイペースに自分の好きそうなアニメを見たり、聖地に行ったりしています。
--え!?
重岡 何言ってるんですか(笑)
榛葉 いえいえ、詳しい人は本当に詳しいので、そういう方々と比べたら僕は全然です(笑)
--オタクな人ほど謙遜するんですよね、榛葉さんはメンバーの中でもオタク度はかなり上位だと思いますよ。
重岡 僕はアイドルが好きです。特にハロプロオタクで、中学生の頃に松浦亜弥が好きでそれから一時期遠のいて、2014年ぐらいに ℃-ute が好きになって今に至るという感じです。ちなみに、℃-ute は今年解散しちゃうんですよね。ただ、ハロプロは、一期:モーニング娘。、松浦亜弥らの世代、二期:モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute らの世代を経て、今年から、三期:ハロプロエッグ(現:研修生)世代しかいないに突入するので、今から新規で観ても充分、面白いと思います。アンジュルム、Juice=Juice がカッコイイ、カントリー・ガールズはももち指導のもと仕上がってきてるんですよ。それに……
--ストップストップ! すっごーい! あなたはアイドルに詳しいフレンズなんだね! 好きなアニメ、いま見ているアニメはありますか?
榛葉 好きなアニメはその時の気分なので(笑)アニメを見るようになったきっかけになったのは、「おねがい☆ティーチャー」という作品です。当時、僕は中学生で静岡に住んでいたんですが、静岡はアニメ不毛の地で、地上波では深夜アニメはほとんど放送していなかったんです。そのときテレビをザッピングしていて目に入ったのがWOWOWのノンスクランブル枠で放送していた、「おねがい☆ティーチャー」で、そこから他の作品にも手を出し始め、今に至ります。当時「キテレツ大百科」のようなアニメしか見ていなかったので、「おねがい☆ティーチャー」は強烈でした。
重岡 僕は、「遊戯王」が好きです。最近は、榛葉さんからオススメしていただいた、「凪のあすから」を観てました。次は、「PSYCHO-PASS」を観ようかなと思ってます。基本的に今期のは観ないで、過去作のオススメを人に聞いて、観ることが多いです。
榛葉 ちなみに、今期見ているアニメは「小林さんちのメイドラゴン」、「亜人ちゃんは語りたい」、「けものフレンズ」などですね。
重岡 Annictからコピペしてきてる(笑)
榛葉 記憶力が無いので、それを補助する意味でもAnnictは便利ですね。他にもいくつか見ているので、僕のAnnictのプロフィールを見て頂ければ(笑)
--活用してますね(笑) では、そろそろお仕事の話を。TOMでの仕事の中で一番印象的だったことを教えてください。
重岡 ニュースアプリ、オタクカメラというアプリのリニューアルとか、あとは Shop(EC)のリリースや倉庫移転、 Subscription(定期購入)のリリース、節目節目はよく覚えてますね。あと障害対応とかですかね(笑)
榛葉 入社した当初は開発スピードの速さに驚きました。前職はエンジニアが2, 3人で、それぞれ別の案件を担当していたので、1つのサービスに大人数で取り組むという文化がありませんでした。たくさんの開発者の中で仕事をするのは良い刺激になるし、楽しいなと思いましたね。
--たくさんの開発者、というとあの仕組みですか?
榛葉 はい。TOMではスクラムを取り入れていて、2週間ごとに今後何をしていくのかを決め、最終日に振り返りを行っています。
--スクラム方式で開発されている中で、個人の視点からのメリット、デメリットを教えてください。
榛葉 メリットは、この先2週間で何をするのかがおおよそ把握でき、他のチームとの連携も取りやすいところと、振り返りがあることろでしょうか。最終日の振り返りで各々が感じた問題点についてざっくばらんに議論して改善内容を決め、次回のスプリントに繋げていけるところが良いなと思います。
重岡 じゃあ、ぼくはデメリットの部分を。2週間やることが決まるとそのスプリントを達成させようと無理矢理でもリリースさせてしまうことが稀にあるんですよね。でも、そういうときってサービスレベルを下げることに繋がってしまうので、中長期的によくない方向に向かってしまうんですよね。ここはそういう無理はしないってのと、リリーススケジュールに調整が必要だったら相談するようにしていて、今では上手く運用できてるとは思います。
--TOMでの一番のやりがいは何でしょうか?
重岡 海外ユーザーが99%のサービス開発に携われることでしょうか。あと、基本内製の方針なので WMS(倉庫管理システム)とかまで開発していて、ユーザー側から管理側まで幅広い機能を開発できることもそうですね。EC、定期購入サービス、クラウドファンディング、ニュースなどなど事業モデルが異なるサービスに携われるのはやりがいありますね。ただ、ビジネスロジックの把握が大変ですけど(笑)
榛葉 自分と同じくアニメなどのコンテンツに興味を持っている人にサービス提供できるところでしょうか。TOMに入るまでは海外のアニメファンのことは何も知りませんでしたが、Anime Expoに参加した時にすごい熱量を感じて、こういったファンにサービス提供できるのはとても楽しいです。
--実際にAnime Expoに行かれたんですね?
榛葉 はい、もともとはアメリカにあるTOMの倉庫をロサンゼルスからポートランドに移転させるプロジェクトが発端で、僕はそのプロジェクトのメンバーの一人でした。ちょうど移転プロジェクト開始前にAnime Expoが開催されていてTOMも出展することになっていたので、お手伝いも兼ねて参加させてもらいました。人の密度の高さと、コスプレしている人のほうが多いというすごい状況で、とてもおもしろかったです。
--今後やっていきたいことは何でしょうか?
重岡 事業も開発チームも発展途上なので、組織や事業が大きくなっていくにつれて問題にぶつかると思うんですけど、そういうのを1つずつ解決していきたいです。あと、技術的負債もそこそこ溜まってきてるので、事業成長をさせつつ、技術的負債を解消していくってのはよく聞く課題だと思うので、うまく取り組んでいきたいです。
榛葉 シゲさんと被るのですが、新機能の実装などがすごい勢いで進むので、その機能の安定性を補助する仕組みも都度追加していきたいです。例えばテストを充実させたり。TOMには毎週金曜日に”Hack Day”というイベントを取り入れています。このイベントでは、スクラムで実装するものとは別に開発メンバーが自由に開発できる日になっています。こういった日を利用して安定性を上げていき、サービス利用者からの信頼度を上げられたらと思っています。
重岡 “Hack Day” は「How Google Works」って本を参考にして導入されて、今もいい感じに運用されてますね。年末に近づくにつれて開催が隔週とかになっていくんですけど(笑)
--エンジニアとして仕事をする上で何が一番大切だと思いますか?
榛葉 相手を尊重することでしょうか。開発のときメンバーが書いたコードをレビューするのですが、そういったときに自分の意見をただ伝えるだけはなく、まずは相手がなぜこういうコードを書いたのかを考えるようにしています。
重岡 妥協しないところとかでしょうか。サービスとしてユーザの目に触れる部分を作るのは僕らなので、社内の他のメンバーが実現したいことを汲んで忠実にサービスに落とし込んでいくことが大切だと思います。
--TOMでは人材を募集していますが、どんな人(エンジニア)にTOMに来てほしいですか?
重岡 継続してサービス開発し続けられる人ですかね。あと、まだまだ事業成長させないといけないので、サービス開発に重点をおいて取り組める人に来てもらいたいです。
榛葉 何かに強い興味を持っている人が良いです。その興味が仕事に活かせるなら活かして頂きたいですし、プライベートのことだとしても、その興味の対象についていろいろ聞いてみたいです。
--では、最後に。そうですね、せっかくの対談なので、普段面と向かって言いにくいことを。重岡さんは榛葉さんを、榛葉さんは重岡さんをほめてください!
重岡 榛葉さんは色んなサービスの細かいところまでよく観察しているなという印象です。サービス作りを安心して任せられる。温厚で、イラッとしない。あと、ぼくの話ではないのですが、榛葉さんと面接する前に、CTOが先に面接していて、「今まで面接してきた中で最も一緒に働くイメージができた人」と褒めてました(笑)
榛葉 仕事をとてもロジカルにこなす方だなと思います。あとは、言いにくい、だけど言ったほうが良い、といったことをズバッと言うところですね。一時は反感を食らってしまうような発言でも、仕事を進める上で必要なことはどんどん発言していく。そのストイックさがすごいなと思います。
--本日はお二人ともありがとうございました!
今回はTOMの現役エンジニアのインタビュー記事をお送りしました。実際に開発業務に携わっている2人のメンバーのインタビューから、多少なりともTOMエンジニア陣の雰囲気が伝わったら幸いです。TOMはともにオタク文化を世界に発信するメンバーを募集しています。興味を持たれた方は気軽に話を聞きにきてください。現在、絶賛メンバー募集中です!
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